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「65歳まで働く」は本当に安全?アラフォー独身女性が年金試算をしてゾッとした話【第2話】

こんにちは。「ひとりFIRE設計室」です。

第1話では、Xのオルカンガチ勢の資産グラフに衝撃を受け、「なんとなく投資」に終止符を打ちました。

今回は、その勢いで「本当に65歳まで働けば大丈夫なのか」を数字で確認しにいった話です。

結論から言うと、ゾッとしました。

目次

「普通に働いて、普通に老後」という幻想|独身女性のFIREが難しい理由

「65歳まで働けば、老後はなんとかなる。」

私も長い間、そう思っていました。深く考えたわけではありません。ただ、”世間の普通”に乗っていれば大丈夫だろう、という空気を吸っていただけです。

でも、その”普通”をよく見ると前提が違います。夫婦共働きで、退職金があり、子どもがいて、いざとなれば家族がいる設計。私はアラフォー独身・子なし・地方都市暮らし。頼れるのは基本的に自分だけです。

それなのに、「65歳まで働けば大丈夫」という、根拠のない安心感だけは持っていました。本当に大丈夫かどうか、数字で確認したことは一度もないのに。

思い込みって、怖いですね。安心している”つもり”になれるから。

年金っていくらもらえるの?AIに計算してもらった

まずやったのは、将来の年金額を把握すること。公的年金は「ねんきんネット」で試算できますが、私は今後の標準報酬月額(厚生年金の計算のもとになる給与額)を自分で仮定して、AIに計算してもらいました。

誰にやってもらったのか?正直覚えていません。ChatGPTだったか、Geminiだったか、Claudeだったか……AI総力戦あるあるです(笑)。

私は数年前まで厚生年金ではなく国民年金のみの期間がありました。国民年金は定額制で、会社員が加入する厚生年金より将来の受給額は少なめになります。同年代の会社員と比べると、不利な部分がある。

出てきた金額を見て、正直、固まりました。

「思ってたより少ない……。」

しかも独身女性には、配偶者の年金を分け合う仕組みもなければ、基本的に遺族年金もありません。配偶者控除もない。さらに、私の職種は退職金がない、もしくは少ないケースも珍しくない。「退職金で老後を補填する」という選択肢が、最初からないのです。

夫婦前提・退職金前提のFIRE記事が、どうしてもピンとこなかった理由がここでわかりました。前提が違いすぎる。

怖くなって、聞いてみました。

これで生活できる?

ChatGPT
生活は可能ですが、現在と同等の支出水準を維持するのは難しい可能性があります。

やさしい言い回し。でも意味は明確です。「今のままでは厳しい」。

つらい。

付加年金、実は知ってた|月400円で2年で元が取れる制度

ここで少し救いがあります。

国民年金時代、私は「付加年金」という制度を知っていて、加入していました。付加年金は、月400円の追加保険料を払うと、将来の年金が「200円×納付月数」増える制度です。2年受け取れば元が取れる、かなりお得な仕組み。すごいですよね。

「制度を知っているかどうかで差がつく」という専門職としての感覚がここで活きました。知らないままだったら、たぶん入っていなかった。

ただし落とし穴もあります。厚生年金に加入している間は、付加年金をつけられません。

制度は万能ではない。でも、知っているだけで選択肢が増える。これだけは間違いありません。

65歳まで働いても「詰む」可能性がある|長生きリスクという現実

年金額が見えたので、次は老後の生活費と掛け算しました。

年金だけでは明確に赤字。その差額は貯蓄を取り崩すことになります。

では、何歳まで生きる想定にするか。95歳まで生きたら?と計算してみました。

数字は今のところは伏せますが、資産の減り方が想像以上でした。いわゆる「長生きリスク」です。長く生きることがリスクになるなんて、若い頃は考えもしませんでした。

さらに追い打ち。

独身の老後リスクって何がある?

Gemini
経済面に加え、高齢無職の場合、賃貸住宅を借りにくくなる可能性があります。

……それはそう。

お金の問題だけじゃない。保証人、孤独、住居。独身の老後は、複合的なリスクのかたまりでした。

年金は「もらう制度」じゃなくて「設計する制度」だった|FIRE年齢で戦略が変わる

ここでようやく、発想が変わりました。

年金は「自動的にもらえるもの」ではなく、「どう受け取るか設計する制度」だと。

たとえば、繰下げ受給。65歳ではなく66歳以降に受給を遅らせると、1か月あたり0.7%ずつ増額されます。最大75歳まで繰り下げ可能です。逆に、国民年金の任意加入で受給資格を補うという選択肢もある。

知っているかどうかで、将来の手取りは変わる。

FIREを目指すなら、年金どう考えればいい?

Claude
FIRE年齢によって最適な受給戦略は大きく異なります。資産取り崩しとのバランス設計が重要です。

なるほど、年金は”老後のおまけ”ではなく、FIRE設計の重要パーツ。

私はやっと、「考える側」に立てた気がしました。

FIREを目指す理由が「憧れ」から「必要」に変わった瞬間

ここで、ある逆転の発想にたどり着きます。

65歳まで働いても不安が残るなら、早く辞めてもリスクの本質は変わらないのでは?

むしろ、早めに資産を作り、運用し、制度を理解したうえで戦略的に生きるほうが合理的なのでは?

それまでのFIREは、どこか「自由への憧れ」でした。でも年金試算をしてからは違います。

FIREは夢ではなく、「独身女性が自分の人生を守るための設計」。

目を背ければ楽です。でも、数字を見て、制度を知り、現実を受け入れた瞬間から、選択肢は増えます。

私はここから、本気でFIRE計算を始めました。

そして――その計算は、想像以上に地獄でした。

この記事のまとめ

  • 「65歳まで働けば大丈夫」は独身女性には当てはまらない。夫婦前提・退職金前提の設計は、最初から前提が違う。
  • 独身には遺族年金なし・配偶者控除なし。老後設計は全部ひとりで作るしかない。
  • 付加年金は月400円・2年で元が取れるお得制度。ただし厚生年金加入中はつけられない。
  • 長生きリスク・賃貸審査・孤独……独身女性の老後リスクは経済面だけではない。
  • 年金は「もらう制度」ではなく「設計する制度」。FIRE年齢によって最適戦略は大きく変わる。

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次回は、本気でFIRE計算を始めたら想像以上に地獄だった話。必要資産額・年齢別シミュレーション・95歳まで生き抜く設計の全記録をお届けします。


【免責事項】この記事は筆者個人の経験・考え方をもとにした情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資や制度の利用を推奨するものではありません。年金・税制等の制度は改正される場合があります。実際の判断はご自身の責任のもと、必要に応じて専門家にご相談ください。

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