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95歳で残高200万円。アラフォー独身女性が「使い切る勇気」を設計した理由【第4話】

これまでのあらすじを3行で振り返ると——

  • Xでオルカン勢の資産グラフを見て軽く絶望し
  • 自分の年金試算をしてゾッとし
  • AI軍師たちに「今のままでは50歳FIREは厳しいです」と冷静に論破される

……という流れでここまで来ました。

今回はその続き。「じゃあ、ゴールをどこに置いたの?」という話です。

私の設計図の終着点は、「95歳・残高200万円」。なぜこの数字に落ち着いたのか、その理由をぶちまけます。

目次

「死ぬ時に一番の金持ち」って、それ誰得なのか問題

FIREの本やブログを読んでいると、ある共通点に気づきます。みんな「資産を減らさないこと」に重きを置いているんです。

有名な「4%ルール」もそう。「1億円あれば年間400万円で生活しても資産はほぼ減らないよ」という、安心感重視の設計です。

わかります。お金が減らない安心感は大事。でも、ふと我に返って思ったんです。

「私、独身じゃないですか。誰に残すんだっけ?」

配偶者もいなければ子どももいない。「死ぬ時に口座に数千万円残ってる」って、それ、使い損ねた人生の結晶じゃないですか。節約して、働いて、最後まで使い切れない大金を抱えて……。

それは違うな、と思いました。

「ゼロ」は怖い。だから「200万円」という着地点を設けた

とはいえ、「全財産使い切ってゼロで死ぬ!」もそれはそれで別の怖さがあります。

急な病気、介護施設への入居、「思ったより元気に長生きしてしまった」という嬉しい誤算。人生、計算通りにはいかない。

正直なところを言うと——「使い切りたい。でも途中で詰むのは絶対にイヤ」というのが本音です。

このせめぎ合いをAI軍師たちにぶつけてみました。

死ぬ時の残高って、ぶっちゃけいくら残せばいい?ゼロだと不安だし、残しすぎると悔しいし。

シミュレーション上は、最低でも数百万円の安全余裕を持たせるのが定石です。

高齢期の突発的な医療費や介護施設の入居一時金を考えると、200〜500万円のバッファは合理的ですね。

完全にゼロを目指すのは精神的なストレスが大きすぎます。小さなバッファを残すことで、心理的な安定を得る設計にしましょう。

3者の意見を統合して、私の着地点は200万円になりました。

これは「遺すお金」ではありません。最後に施設に入るためのチケット代、あるいは「これだけあればなんとかなる」という心の安全装置です。

「95歳」設定は、長生きというリスクへの備え

次に考えたのが「何歳まで生きる前提にするか」。

日本女性の平均寿命は88歳前後ですが、平均というのは半分はそれより長生きする、ということでもあります。もし88歳で資金が尽きる設計にして、90歳で「あれ、まだ元気だな……」となったら目も当てられません。

95歳まで生きる前提って、慎重すぎる?

いえ、長寿リスクを考慮すると、極めて妥当な設定です。

最近の金融計画では、人生100年時代を見据えて95〜100歳を想定するのがスタンダードになりつつあります。

長生きは幸運であり、資金計画においてはリスクでもあります。それを最初から設計に組み込むのは賢明な判断です。

「長生きは幸運であり、リスクでもある」——この言葉がすとんと腹に落ちました。

長生きを怖がるんじゃなくて、あらかじめ「リスク」として予算に組み込んでおけば、安心して長生きを楽しめる。そういうことだと思っています。

「資産を削る」恐怖との折り合い

正直に言います。資産を取り崩して、最後は200万にするという設計、やっぱり怖いです。

「貯金は正義、切り崩すのは負け」という感覚は、なかなか抜けない。減っていく残高を見るのは、地味にしんどいと思います。

でも、もう一方の恐怖と天秤にかけてみました。「1億円貯まるまで、今の仕事を死ぬまで続ける人生」。

……こっちの方が怖い、というのが私の結論です。

資産を使い切る設計って、やっぱり無謀かな。心が折れそう。

それは無謀ではなく、最適化です。あなたは今、人生全体の満足度を最大化しようとしているんですよ。

「最適化」か。ケチってるんじゃなくて、人生を使い切ろうとしているんだ——そう言語化してもらって、少し楽になりました。

独身だからこそ、「使い切りモデル」が合理的

FIREブログを読んでいてよく感じるのは、「これ、共働き夫婦前提だよね」ということです。

夫婦なら片方が亡くなっても遺族年金があるし、お互いにカバーし合える。でも独身は最初から最後まで一人です。遺族年金もない、配偶者控除もない。

だからこそ、「誰にも迷惑をかけない。そして、誰にも残さない。自分の人生を、自分で使い切る」という設計が、独身にとっては一番シンプルでいいと思っています。

終着点が決まったら、計算の問いに変わった

「95歳・残高200万円」という数字を固定した瞬間、それまでフワフワしていた「いつかFIREしたいな」が、一気に算数の問題に変わりました。

  • 何歳で辞められる?
  • そのためには今いくら必要?
  • 投資の利回りは何%を目指す?

ゴールが決まれば、あとは逆算するだけです。AI軍師たちが弾き出した結論は——

「今の収入と資産ペースなら、50歳FIREが現実的なラインです」

よし。50歳。そこが私の第2の人生のスタートラインです。

次回は、その50歳FIREを具体的に支えるための生活費設計に入ります。全部書き出したら、なかなかしんどい数字が出てきました。

この記事のまとめ

  • 独身・子なしのFIREは「資産を残す」より「使い切る」設計が合理的
  • 「ゼロ」は怖いのでバッファとして残高200万円を終着点に設定
  • 長生きはリスクでもあるため、95歳までの資金計画を組んだ
  • 終着点が決まると、FIREは夢物語から「逆算できる算数の問題」に変わる


※この記事は筆者個人の経験と考え方をもとに書いています。投資・資産運用にはリスクが伴います。実際の投資判断はご自身の責任において行い、必要に応じて専門家にご相談ください。記事内の数値・試算はあくまでシミュレーションであり、将来の成果を保証するものではありません。

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